あひるの空ヘビーローテーション+

日向武史先生の『あひるの空』が好きすぎて、ネタバレしすぎない程度に考察してます。

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【あひるの空 考察】口を開けば名言製造機。「あひるの空」坂田さんに今日は勇気づけてもらおう。

坂田さんに今日は勇気づけてもらおう。

まえがき

1999年から2000年に変わる瞬間、僕は塾にいました。

”ミレニアムオールナイト自習”をしよう!と、友達と先生にお願いして年明けの始発まで塾を開放をしてもらうことにしました。「ミレニアム」とは西暦を1000年単位で区切った節目の年のこと。つまり次は3000年に使われる言葉です。

すぐ迫るセンター試験の景気づけのためもあったけど、どこか「2000年問題」*1で世の中がめちゃくちゃになるのを期待してたこの日。3分経っても、10分経っても、テレビが騒いでいたほど世の中は何も起こらなくて、数週間後には予定通りセンター試験の日が訪れました。

今、受験勉強真っ只中の皆さん、来年も地球は滅亡しないと思うから坂田さんに勇気づけてもらって、受験勉強頑張ろうぜ。

blog.ahirunosora.net


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僕のセンター試験失敗談で勇気づけてあげる

まずは僕のセンター試験失敗談で勇気づけてあげるよ。

僕のセンター試験は散々なものでした。

市内の大学が会場になってて、学校単位でごそっとそこが会場になり、友達がいる心強さを感じながら、父親の車で会場へ行きました。

やっぱり、緊張していたんだろうね。途中で買ったコンビニ飯を袋ごと車に忘れていたようで、試験開始20分前くらいだったろうか、「おーい。コレ忘れてるぞ」とクラスメイトをかき分けて登場してくる父親に動揺し、その声が大きかったのもあってみんなの注目される赤面ハプニング。

この辺りから、すでに歯車が狂ってしまっていたんだと思います。

そして、1科目。忘れもしない英語です。

僕は、アナログの腕時計を使っていたんですが、試験開始前に開始時刻をセットして、始め!の合図で時計を動かすことにしていました。

はい、ご想像の通りです。

時計を動かすのを忘れたのです。

途中で気づいて、慌てて体内時計を頼りに時刻を合わせました。30分くらいかな。長針を進めました。

すると、まもなく「残り10分です」

チーーーーン・・・全然ちがった。。。

もうパニックですよ。臓器という臓器が一回り縮んでいました。だって、だって、だって、半分も終わってないよ・・・

試験終了後、本番でやらかしたヘマを自分で抱えきれなくて、集まっていた仲間たちに話しました。当然笑われました。

そして、調子のでないままセンター試験2日間の日程が終了。。。不完全燃焼といいますか、勉強不足といいますか。

自己採点、目標の半分にも届かない散々な結果でした。

でも、友達に言われたんです。

「お前のおかげだよ~あそこで笑かしてくれたから、何か吹っ切れた」

他の人のためになったんだ・・・それでいいじゃないか。あのセンター試験は自分のためじゃない、友達のためにあったんだ。そう記憶を塗り替えることにしてます。

目標にしていた公立の大学を諦めた瞬間でした。

チャンチャン。

坂田さんの魔法の言葉

試験前、坂田さんの名言集を読んでいたら、僕の人生は変わっていたのかな。坂田さんが監督の頃の『あひるの空』を読んでると、ふとそう思うことがあります。

公立の教育学部を狙ってました。今頃は先生になってたかもしれない。

坂田さんは出番こそ少ないものの、口を開けば名言の数々を生み出してきました。誰にでもヤル気スイッチを入れてくれる魔法使いでした。読んでいる僕らも何だかヤル気スイッチが入るような。「まいにち、修造!」ならぬ”まいにち、坂田”が欲しいくらいです。

今この瞬間、坂田さんの名言を待ってる受験生がいるかもしれない。

受験生でなくてもいい、大会前のキミのために坂田さんの名言集を作っておくよ。明日キミの本来の力を発揮できるように、『あひるの空』最新刊までを総ざらいして、坂田さんの魔法の言葉をまとめてみました。


君はもっと自分の才能に自惚れていい

君はもっと自分の才能に自惚れていい

『あひるの空』24巻より

あひるの空(24)

君はもっと自分の才能に自惚れていい

それこそ九頭高の得点力は自分の3Pだと思うくらいにね

解説・補足

空が”坂田メモ”を渡される場面。この名言で空は坂田師匠からヤル気スイッチを押される。

同時に、スラムダンクの安西先生が三井について言及するあの名言を思い出しました。

……だがそろそろ自分を信じていい頃だ…今の君はもう十分 あの頃を越えているよ

坂田さんと安西先生・・・フォルムは髪の毛があるかないかだけなのかもしれないね(笑)

「自分がしてきたことに自惚れられない男なんてキライよ」と言い切った坂田さんの奥さんのも名言に入れたいとこ(笑)

さぁ 体はできてるかい?

さぁ 体はできてるかい?

『あひるの空』30巻より

あひるの空(30) (講談社コミックス)

さぁ 体はできてるかい?

解説・補足

千秋により「坂田フラッシュ」と名付けられたこの技。

坂田フラッシュをくらいながら、まさかこの後あっさり千秋たちが負けるとは思ってなかったよ。僕は。

初読のあの衝撃は忘れられません。

「坂田フラッシュ」を待ち受けにしておけば、常に緊張感を保てそうじゃない?

準備はできてるか?

準備を怠れば、勝ちはないぞ。

と暗に告げるこの名言。深いぜ、坂田フラッシュ。

ミッケ!丸高戦の前に、この名言をパロってた(笑)

丸高戦の前に、この名言を千秋がパロってた(笑)

今臆しているということは君達にも十分にその資格があるということだ

今臆しているということは君達にも十分にその資格があるということだ

『あひるの空』30巻より

あひるの空(30) (講談社コミックス)

緊張してしまうのも無理はない
君達がここまで辿ってきた道を考えれば至極当然のことだ
積み重ねたものが大きければ大きいほど失うことの恐怖も肥大する
去年と今年じゃ今の心境は全員違うだろう?

ここはそうやって同じ道を辿ってきた子達が集う場所なんだ。

今臆しているということは君達にも十分にその資格があるということだ

さあ 行ってこよう!!!

解説・補足

坂田フラッシュの後のこの名言。

坂田さんは、送り出しの魔術師だよね。

僕も英語の試験が始まる前にそう言って送り出してくれれば、スーっと緊張がほぐれたと思うんだ。

試験前、試合前にこの名言を思い出そう。

でも君達はここ一発の時に調子が上がるようにしなきゃ

でも君達はここ一発の時に調子が上がるようにしなきゃ

『あひるの空』30巻より

あひるの空(30) (講談社コミックス)

調子の上がる上がらないは誰にでもある 人間だからね
でも君達はここ一発の時に調子が上がるようにしなきゃ

解説・補足

英語の試験のあの失敗の後に、この名言を投げかけられたら気持ちを切り替えられた気がする。

飴とムチの言葉の使い分けが絶妙。コレぞ、エスパー坂田さんだよね。

しかし、この名言の後ろでやってる、よしおと百春のやり取りに目がいっちゃう。

出る気満々のよしおw

そして、ココ↓に繋がっていたのかと気づく。

日向武史先生の細かい伏線回収がまた絶妙

あの 僕まだ出してもらってないんですけど・・

日向武史先生の細かい伏線回収がまた絶妙だぜ。

負けたら来年まで次はないということをモチベーションを上げる糧にしなさい。

負けたら来年まで次はないということをモチベーションを上げる糧にしなさい。

『あひるの空』30巻より

あひるの空(30) (講談社コミックス)

負けたら来年まで次はないということをモチベーションを上げる糧にしなさい。

解説・補足

僕んちは貧乏だったから、浪人なんてできなかったからね。

次はないんだ。

これは実際そう思ってた。そして、入試が一通り終わってから友達に言われたんだ。

「センター終わってからのお前は、人が変わったように勉強に集中してたよな。声かけずらかったもん」

僕自身、センター試験のあの失敗が本当にショックで、進路を塞がれたし、次の進路も考えながら勉強も進めなきゃいけない状況で焦っていたのは覚えてる。

あの負けでホントにモチベーションを上げて頑張ってたみたい。自分では気づかなかったけど。

結局、それ以降の私大の試験は全部受かって、奨学金もらいながらその中の一つに行ったわけだが。2020年、オリンピックイヤーにやっと奨学金を支払い終えます。

ハートの弱さは最終的に自分で何とかしなくちゃいけない

ハートの弱さは最終的に自分で何とかしなくちゃいけない

『あひるの空』31巻より

あひるの空(31) (講談社コミックス)

ハートの弱さは最終的に自分で何とかしなくちゃいけない

解説・補足

この辺りのミチロウを見てから、48巻妙院戦でのミチロウの活躍を見ると、いつも目頭が熱くなる。

ミチロウ頑張ったもんな。

負けるな自分っ!
負けるな自分っ!
負けるな自分っ!

この名言の後に、3回つぶやくことにしてます。

グッジョブ

グッジョブ
32巻より

あひるの空(32) (講談社コミックス)

ポイントを取ることだけが重要じゃない
少なくともミチロウ君のスクリーンから2つゴールにつながった
百春君もリバウンドを取りやすかったハズだ

グッジョブ

解説・補足

歳をとると、また地位が上がると、家庭を持つと、褒められることより褒めることの方が圧倒的に多くなってくる。

最近褒められてねぇ~なぁー

奈緒ちゃんに中指立て・・もとい、奈緒ちゃんに親指立てられてぇなぁー

グッジョブと親指を立てる奈緒ちゃんに中指を立てて応えるミチロウ

最後の最後で勝負を分かつものが何なのか・・それは君たちにしか分からないんだ

最後の最後で勝負を分かつものが何なのか・・それは君たちにしか分からないんだ

34巻より

あひるの空(34)

女子は残念だったね
僕の目から見ても互いの力に差はなかった・・
いやむしろクズ高の方がレベルそのものは高かっただろう

―でも負けた

よほどの実力差がない限り絶対という結果はない

最後の最後で勝負を分かつものが何なのか・・それは君たちにしか分からないんだ

解説・補足

34巻は、いつ読んでも涙が止まらない。

女子の負けを引きずらないように、この場での最大限の言葉選びをした坂田さんはもう流石としかいいようがない。

全てをコートにおいてこよう。

とはまだ言わないところも。

それでも僕は君達が勝つことを信じて疑わない

それでも僕は君達が勝つことを信じて疑わない

35巻より

あひるの空(35)

今日 この試合が最後になってもなんら不思議はない

これから戦う相手はそれ程の実力校だ

―だが それでも僕は君達が勝つことを信じて疑わない

さぁそれじゃいこうか

解説・補足

坂田さんは、上の名言では「それは君たちにしか分からないんだ」と勝ち負けには言及しなかった。それはここで最大級の言葉かけをするためだったのか。お腹一杯の状態でプレーヤーたちを送り出すために、溜めて溜めてココで出してきた名言。

もう言葉はいらないね あと30秒 全てを昇華しよう

もう言葉はいらないね あと30秒 全てを昇華しよう

38巻より

あひるの空(38)

円になって広がって皆も手を繋いで

もう言葉はいらないね

あと30秒

全てを昇華しよう

解説・補足

39巻でこの円陣についてこんな説明をしていました。

子供はね 言葉の鞘を持ってないから

嫌いとか悔しいとかの感情を露骨に出しちゃう

それは もう時として刃物以上の殺傷力を持ちます

同じチームにそーゆう子がいるとね まずは手がつけられない

だからね ああやって手を繋がせて 言葉を封印して感情を全部混ぜちゃう

そうするとね 不思議と伝わるんです

隣同士だけじゃなく対面のこにまで

試合に出れなくて悔しいんだなとか 誰にも負けたくないんだなとか もちろん勝ちたいという思いもね

大丈夫 君達ならやれる

大丈夫 君達ならやれる

46巻より

あひるの空 PAST AND TOMORROW(46) (講談社コミックス)

大丈夫

君達ならやれる

まずは自信を持つこと

常に強気でいくことを忘れちゃいけないよ

解説・補足

ここまで数々の名言を辿っていくと、もはや坂田さんの存在そのものが勇気を与えてくれる。

「やあ」と久々に登場した坂田さんのあのコマを見た時に、不思議と九頭高メンバーと同じ安堵を感じた。

まとめ

イモトが窮地に陥った時に「草刈さーーーん」と叫ぶのはこういうことなのかと、名言をまとめていてこんな納得をしてしまった。

これだけ名言を摘んでおけば、坂田さんの顔を見ただけでキミはもう安心感に包まれる。

メンタルトレーニングはもうこれだけで十分だ。

あとは、やるだけだぜ。

残り数週間。

全てを昇華させよう。

*1:コンピュータが日付を取り扱う際、西暦を下2ケタで処理していたため、“2000年”を“1900年”と認識してしまうことでさまざまな誤作動が懸念された一連の騒動