あひるの空ヘビーローテーション+

日向武史先生の『あひるの空』が好きすぎて、ネタバレしすぎない程度に考察してます。

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【 あひるの空 考察】茂吉と象と嘘の嘘

茂吉と象と嘘の嘘

まえがき

僕は過去に1度だけ入院をしたことがあります。いわゆる盲腸ってやつです。

当時、コンビニの深夜でバイトしてて、最初はお腹いてぇなぁ~くらいの気分で出勤しました。そしたらどんどん痛くなってきて仕事にならなかったけど、とりあえず朝までバファリンで耐えしのぎました。

バイトを終え自宅までは辿り着けたものの、痛みはどんどん増してくる。いよいよ、救急車だ!ということになりました。

病院に担ぎ込まれて僕は安堵しました。やっとこの痛みから解放される・・・はずが、先生がまだ出勤していないということで、猛烈に痛いのに急患が載せられるのであろう台に載せられたまま1~2時間放置。あの時間は拷問のようでした。

やっと先生が到着し、そのまま手術⇒入院ということになったのだけれども、もう少しでヤバかったらしいです。僕はあの放置プレイのせいだと今でも思ってます。

術後、問診でレントゲンを見せられました。そこで、盲腸とは別の話に。

肺に影が・・・

えっ。

見ると、本当に影が。

象の。

blog.ahirunosora.net


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この象

サークルのみんなで富士サファリパークに行ったときに、おそろいで買った木製の象のペンダントヘッドの象がくっきり映ってましたよ(笑) 僕の肺のど真ん中にね。

まさに、『あひるの空』に出て来るあの象同じような形の影でした。

あの象??

どの象??

この象です↓

あひるの空に出てくる象

今日は、この象で考察です。

どこの象だか分かりますか?

この象、どこに出てくる象だか分かりますか?

すぐにピンと来た人とは、朝まで『あひるの空』を語り明かせそうです。過去3か所でこの象は登場しています。

① 茂吉のブランケットの柄

② さほちゃんのパジャマの柄

③ 茂吉の背景

正解はこの3か所です。細かく見ていきましょうか。

① 茂吉のブランケットの柄

茂吉が九頭高バスケ部に入りたての『あひるの空』9巻。

あひるの空(9)

入部早々に病弱ぶりを発揮したこのシーン↓

茂吉のブランケットの柄にあの象

茂吉の肩にかけているブランケットに例の象がいます。

これがあの象の初の登場だと思います。

② さほちゃんのパジャマの柄

そして、次に登場したのは『あひるの空』10巻。

あひるの空(10)

さほちゃんの着てるパジャマです↓

痛みを隠しトイレで耐えていたところを見ちゃったさほちゃん

さほちゃん??

この子です↓

さほちゃんに嘘をつく由夏

空ママ由夏が無理を押して九頭高VS新城東和の試合を観に行こうと、出発前に痛みを隠しトイレで耐えていたところを見つけちゃった、さほちゃんです。

さほちゃんの正体についてはこちらでも考察してます↓

blog.ahirunosora.net

さほちゃんの来ているパジャマの柄が、あの象さんでした。

③ 茂吉の背景

最後の象は、だいぶ間が空いて『あひるの空』44巻。

あひるの空(44) STOMPING BIRDS HIGHFLY (週刊少年マガジンコミックス)

茂吉の背景も象さん柄

茂吉の背景も象さん柄

やっぱり茂吉絡みで使われていました。

3つの象に張られた伏線

どうせスクリーントーンとか、CGのパターンになってるやつをたまたま使っただけなんでしょ?

とか、そんなつまらない話を僕はしたいわけではない。

確かにそうかもしれません。

でも、この象さん柄が意図的に使われていたとしたら、どう考えますか?

僕は、こうやって無駄に突っかかっていきます(笑)

でもね、そうすると、やっぱりこの3つの象に張られた伏線があることに気づきました。

そして、その伏線を解き明かすことで、茂吉のあのシーンの見方が変わりました。

さて、この象さん伏線を解き明かしていきましょう。


ブランケットは茂吉のものなのか?

まずは、茂吉の使っていたブランケットが茂吉の物なのか?という疑問を持ちました。あれは奈緒ちゃんが貸してくれたブランケットなのかもしれません。

茂吉のブランケットの柄にあの象

仮に茂吉のブランケットだとしても、17歳の男子高校生が防寒具としてあのブランケットをチョイスして持参するのでしょうか?だとしたらあの象さんブランケットは・・・

普通ならそう考えられます。ただ、これについては、茂吉の私生活を見ていくと、茂吉が自宅から持参したブランケットなのではないかと想像できるのです。

それは、茂吉のパジャマです。

茂吉は普段からかわいい柄のパジャマを着てる。

ほら、テントウムシ柄のパジャマ着てる↓
茂吉がテントウムシ柄のパジャマを着てる

お花柄のパジャマも↓
茂吉のパジャマがお花柄
『あひるの空』8巻より

フルーツ柄のパジャマだって↓
茂吉のパジャマがフルーツ柄 『あひるの空』40巻より

こんなパジャマを自分では買わないだろうから、お母様が用意しているものだろうと思われますが、普段から何も抵抗なくこれらのパジャマを着ている茂吉であれば、このかわいい象さんのブランケットをためらいもなく使っていてもおかしくはないのです。

なぜさほちゃんと同じ柄のブランケットだったのか?

ではなぜ茂吉のブランケットの柄が、さほちゃんのパジャマの柄とが一緒だったのか。

人気キャラのプリントなのでしょうか?僕はそうではないと思いました。

また、(仮)さほちゃん問題を蒸し返すようですが、あれはやっぱり病衣だったのです。

さほちゃんの入院していた日本医科大学病院では、あの象さん柄の病衣と一緒にブランケットも支給される。と考えると、同じ柄の病衣とブランケットがあることが不思議ではなくなります。

茂吉も入院体験が長かったのではないか

そして、③の茂吉の背景に使われたことについては、日向武史先生の中で、茂吉を印象付ける柄がこの柄だったと言えます。

つまり、整理していくとこうなる。

茂吉は、幼少期に日本医科大学病院で入院した経験があった。その入院は短いものではなかった。

と言えるのです。

茂吉もさほちゃんと同じ病衣を来て、入院した経験があったのだと僕は考えました。

そして、これを後押しするように、日向武史先生自身も長い入院生活を幼少期に送っていたことを巻末にコメントしています。

あひるの空 BIGTIME CHANGES(45) (講談社コミックス)

子供の頃、夏休みを無限に感じた。

逆に大人になってからの同等の日数があまりにも早く感じる不思議は、経験や蓄積された記憶による差なんだと偉い人は言う。


僕は少し違うと思う。


たぶんだけど、その”差”にはおそらく地球の重力が関係していて、難しい計算はよく解らないけども、きっと空とモキチでは感じる時間のスピードは異なるんじゃないかという、そんな解釈。


僕は小学二年生の七ヶ月を病院のベッドで過ごした。
あの七ヶ月は、時間の感覚で言えば正に無限で、たぶんいろんなものを習得する機会を多数失った期間だったと思う。


それを”経験”と言っていいものなのか…、
手探りもできず流れてしまった時間はもう無価値だけど、せめて自分の漫画で記すくらいの恩恵は、受けてもいいと思うんだ。

コメントしていたのは、愛ちゃんの病弱設定のことかと思いますが、作品の初期にも日向武史先生のこの体験が投影されていたのではないだろうか。

そう考えられるようなコメントでした。

嘘は嘘

これらを踏まえると、茂吉がバスケ部に入るの入らないのあーだこーだやっていたシーンで、茂吉が嘘をいた場面があったと思いますが、ちょいと見方が変わってはきませんか?

あひるの空(8)

「お医者さんに止められてるから」

「バスケはもうやめたんだ」

「お医者さんに止められてるから」

と言った茂吉でしたが、実は・・・

「ウソだよ そんなの」

病気と言えばみんなあきらめてくれるからと嘘をついた茂吉でしたが、

茂吉の嘘は実は嘘ではなかったのではないか。茂吉は嘘をつききれなかったんだと僕は思いました。

幼少期に持病を治療するため入院していた。そのため、バスケはおろか、スポーツすらも止められていた。その後、体力づくりとして始めたのがバスケだったが・・・

持病はスポーツに影響しないくらい既に回復しているんだと思いますが、茂吉の病弱さはこの影響だったのでは。
そして、あの嘘は、この幼少期のことを持ち出したんじゃないかと僕は思うのです。

だから、実は嘘にも嘘があった。なんか茂吉らしい嘘のつき方じゃないか。

あんな象からここまで想像を膨らましてみましたけど、僕はが知りたいのはしつこいぐらいに言いますけど、茂吉の誕生日なのよ。

『あひるの空』最新刊までくまなく何度も探してるけど、未だ分からず・・・有力な情報求ム。