あひるの空ヘビーローテーション+

日向武史先生の『あひるの空』が好きすぎて、ネタバレしすぎない程度に考察してます。

MENU

漫画の品格について考えてる~「8月のゴースト」を読んで~

f:id:ahirote:20170702051426j:plain

度付きゴーグルを持っている彼は、タルるートくん*1に見えた。

彼は、当然のように女子側のレーンを泳ぎ、息継ぎは少なく、そして、いつもより少し深く、泳ぐ。

「どうだった?」

と聞けば、あだち充先生の「ムフ」が返ってくるだけ。

そこで騒げば、女子に警戒され、またたくまに「あいつは変態」と校内で噂されることになる。

だから、「ムフ」というモールス信号を読み取るのが鉄則だった。

『8月のゴースト』読みました。

高校時代のこんなくだらない水泳の授業を思い出してしまった。

みるみる*2、みるみる。

blog.ahirunosora.net


スポンサーリンク

週刊少年マガジンのアンケート

僕は、数か月前から週刊少年マガジンのアンケートに回答するようにしています。

だって、ヘタに宝くじを買うより、アンケートプレゼントの方が高確率じゃね?

というのも、これまた数か月前に「流出」とかいって、アンケート回答者数の公表をしていました。

それをみると、5千人くらいの人しか回答をしていなかったのです。

かなり、衝撃でした。

5千人の意見がどれだけ反映されてるかは知りませんが、”読者ファースト”を今年は掲げておられるようなので、少なからず5千人の声が先生方の仕事に影響を及ぼしていると思われるのです。

こりゃあ大変だ。

この事実を知ってから、願わくばPS4が当たらんものかと淡い期待を持ちつつ、先生方のために毎週アンケートに回答しております。



アンケートを進めていくと、最後の項目で、「何かあれば」という自由欄がある。ココは数値でない”生の読者の声”が届くのだろうかと思うと、いつもキンチョーします。

漫画評論家気取りに、「あの作品は―」などと書いて、このド素人が何様!と先生方に思われても嫌だし、かといって、「今回も面白かったです」と書いても、ただの小学生の感想文になってしまい、マガジン編集部の求めている”読者の声”の意に沿わないものになってしまう。

だから、最近は、この自由欄で数十分を費やすことになってしまってます。

そんな中で、最近マガジンに思うのが、「品がない」作品が増えていること。

おそらく自分が中坊だったら、おもむろに部屋のぽんと置くことができず、布団の下に隠さなくてはならないくらいのシロモノになっている気がするのです。

さらに、それがほぼ毎週なもんだから、僕の布団は1ヶ月経った頃には布団が逆に不自然な形状となり、母親に見つかってしまう気がするのです。

『8月のゴースト』をやっと手に入れました。

さて、と言いたいところですが、『8月のゴースト』をやっと手に入れた僕の話をもう少しさせて下さい。

日向武史先生がツイートしたのはだいぶ前のことです。

自分もただちに手に取らなくてはならないという使命感にかられたわけですが、例の「パンダのこ」の件以来、妻の「―けど」が気になって、Amazonではポチっとできずにいました。

「―けど」のくだりが分からない人はコチラで↓

blog.ahirunosora.net

買い物ついでに本屋さんを覗いては、”スク水の彼女”を探していました。あし跡を残さず、現金現物購入のためです。

そして、ついこの間、近所にちょっと大きめの本屋さんがオープンした時のことです。

わが村には未だかつてないほどの漫画の品揃えでした。

やっと手に入れることができるかもしれない。

しかし・・・念入りに探すもやっぱない。

よし!注文すっか。

書店で本を注文するのは初めてでした。

初めての書店注文のドキドキと、女性店員が来ないかのドキドキの、ダブルドキドキをしつつ、男性の店員さんであることを見計らって、「あのー注文したいんですけど」と声を掛けました。

すると、思ってもいなかった、いや、ちょっとレジ混んできてたし嫌な予感はしてたんだけど、「〇〇さん、こちらのお客様本の御注文です。」と女性店員へ誘導されることに。。。マジか・・・。

「御客様、ご注文商品のタイトルは?」

「『8月のゴースト』。です。」

タイトルが「スク水のゴースト」とか、「8月の秘め事」とかじゃなくてよかった。

その女性は、僕に言われるがままにタイプしている。

(あ、その女性がタイプとだ言っているわけではありませんから。読み違えないでくださいね。)

でも、言われるがままにタイプしくれるなら、「スク水のゴースト」や「8月の秘め事」でも、もっと言えば、「はちきれそうな17歳」とタイプさせたかった。と、少し思ったのは内緒にしておきます。

そんな安堵も束の間でした。

バンっ!

8月のゴースト (ビッグコミックススペシャル)

簡素な作りの注文システム画面だったから、文字情報だけのやり取りで済むのものだと勝手に思っていたの。

「お・バ・カ・さ・ん」

とでも言わんばかりに、不敵な笑みを浮かべてスク女さんがこちらを見てる・・・

いや、いっそのこと、店員さんに耳元でそう言われてもよかった。言われたかった。

「こちらでよろしいでしょうか?」

「よろしいです。」僕の心はよろしくなかったです。。。

<3日後>

こうしてやっと『8月のゴースト』を手に入れられたわけですが、背だけ見ればなんてこともなく、『あひるの空』と背を並べて本棚に飾って置くことはできそうですが、ご乱心の娘がいつ例の如く漫画を引け散らかすか分からないので、エロ本隠しの常套手段「肌身離さず持つべし」を敢行し、通勤バックと共に肌身離さず持っています。

あっ、言っておきますけど、常套手段まで使ってしまってますが、エロ要素は3%くらいしかありませんからね。

今のマガジンに比べたらカワイイものです。

さて、一読。

やっと、「さて」がでました。

一読しました。

最近、「あひるの空」という高度なフィルタがかかっているためか、他の漫画を読んでも満たされない症候群に陥っています。

Ⅲをやり込んだの後に、Ⅱをやり始めるような感じ。

とはいっても、そのフィルタを越えてきた作品もあります。

最近で言えば、週マガ連載中の猪ノ谷言葉先生『ランウェイで笑って』。あくまでも、僕的に、です。

週刊少年マガジン 2017年26号[2017年5月31日発売] [雑誌]

8月に単行本出るではないかっ!!

ランウェイで笑って(1): 週刊少年マガジン

ランウェイで笑って(1): 週刊少年マガジン

『8月のゴースト』はというと・・・そのフィルタをすり抜けることはなかった。

というのが正直なところ。

「ここに隠れ面があるんだろうな」と思って、スムーズにココまで来て、よしっ!土管に乗ったぞ!乗ったぞ・・・あれれっ???みたいな。

↓押しても下に行けなかった時の感じ。実は、その土管は隣りだった。みたいな。

なんだろう、惹きこまれそうだったのに、惜しい感じ。

たぶん単行本3冊くらいのボリュームがあったら、確実にフィルターを越えてきたと思います。

そんな感想です。

降本孟先生のお目に触れることがあるかもしれないし、漫画評論家でもなければ、PS4に応募できるわけでもないので、これ以上のことは述べません。

ただね、日向武史先生に「身内を売り込むのは正直ポリシーに反するけど、その行為を踏まえてこの演出力を一読してみてほしい。」とまで言わしめた降本作品の魅力がどこなのか。

僕は、それが解りたくて、今ひたすらに読み込んでいます。

漫画としての「品」

僕が『8月のゴースト』を読んで感じた1つは、↑であーだ、こーだ言ったように、漫画としての「品」。

一線を越えることもなく、品がイイ。

たぶん、今のマガジンに振り替えたら、その品は損なわれていたかもしれません。

また言っちゃいますけど―何なんすかね~漫画にエロ要素ってそんなに必要に迫られるんですかね~

巷で話題の「うんこドリル」が、”最終兵器”に感じるように、エロ要素は漫画での最終兵器だと僕は思っています。

円さんの乳みたいし、奈緒ちゃんのパンチラだってみたいよ、そりゃあ。

でも、それは願望に留まっておくべきであり、読者の想像の中で妄想が繰り広げられてればいいわけで、

たまに、こんなのも嬉しかったりするけれども。

先々々々週あたりに、マガジンでやってた「ヒロイン選挙」にも、奈緒ちゃんが出なくて正解だったよな。

なぜに奈緒ちゃんが公衆の面前で脱がされなきゃいけないのか。

「水着」で釣る編集部の企画に、今のマガジンの品が現れている気がするのです。

「うんこ」で小学生を釣る。「エロ」で釣る。

世も末な気がします。

あ、『8月のゴースト』ものっけから水着で釣ってる感出てますが、それは表紙だけの話で、あのスク女は終始スク水なんだけども、それ以上の何かがあるわけではないのです。

ストーリー的にスク水でいるしかないのです。

「ねぇ、カバンにこんな漫画入ってるけど。」と妻に見つかってしまった時は、そう力説をしてやります。

『8月のゴースト』にもある”心地よさ”

では、日向武史先生が評価する降本孟先生の「演出力」とは何ぞや。

メガマガ/漫画の花道「日向武史先生が、投稿を考えているあなたに徹底コーチング!! これを読めば、絶対に漫画での戦い方が上手くなる! ネーム作りのエッセンスに迫る!!」

↑の中にヒントがあるような、ないような・・・。

僕なりに、こういうことなのかな~って思うのは、文字通りの「演出力」という部分。キャラの演技力というのかな。

セリフを必要とないところに、ちゃんとセリフがないところだと思いました。

最近の『ONE PIECE』とか、読んでてホント疲れるもん。

小学2年生の息子がそうしているように、僕もそのほとんどを読んでなくて、気になったところだけ逆再生して読む。

画だけで読めるところにわざわざセリフがあるのが邪魔なんですよねぇ~

それだけ伝えたいことが山ほどあるということなんだろうけど、だったら漫画でなくてよい気がするのです。

『ONE PIECE』はもうアニメ化のための漫画だ!と、ワンピース好きの妻によく言ってます。

対して、『あひるの空』は、最近ドンドンどんどんセリフが削がれていってて、それでいて、画だけでもキャラが頭の中でしゃべってる感覚になる。

『あひるの空』の心地よさの1つは、ココにあると思ってます。

そして、『8月のゴースト』にもその類の演出が随所にあり、心地がよい。

日向武史先生は、こんなところに豹がトビに感じた”「同種」の匂い”を降本孟先生に感じたんじゃないかな。と思いました。

次回作、たぶん越えてくる気がします。

期待してますっ!

追記:7/5

降本孟先生の次作が7月から読めるってさっ!

色紙欲しいから応募するけど、プレゼントがね・・・

ホントにタルるートくんになることができたよ!

最後に。

『8月のゴースト』を隅々まで読み込んでいた時、僕は念願のタルるートくんになることができた。

僕のこのメガネも、”見Hん”だったのかっ!?

気になる人は、電子版ではなく、紙の漫画を手に取るべし。

そして、表紙前で唱えよ。

みるみる、みるみる。

ココにも、降本孟先生の品を感じるんだなぁ。

*1:魔法使いのタルるートと小学生 江戸城本丸が繰り広げるちょっと江川達也先生のスケベなギャグ漫画。

*2:「みるみる」という度に”服が”透けていくという”見Hん”の呪文