あひるの空ヘビーローテーション+

日向武史先生の『あひるの空』が好きすぎて、ネタバレしすぎない程度に考察してます。

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「ダックイン」論争を蒸し返す。

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まえがき

空の必殺技として、「あひるの空」コミック1巻2巻で連発していた「ダックイン」

最近めっきり・・・。

空の必殺技が、いつしか”3P無双”にシフトし、その姿を消しました。

でも、実はある論争をきっかけに、日向武史先生はもう使いたくなくなっちゃったんではないかと思います。


blog.ahirunosora.net


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発端は「ダッグ」と「ダック」

丸高戦で久々に見せた「ダックイン」。

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あひろて:沢ぴょん、そこは「うっダックイン!!!」やろが!

沢ぴょん:だって、「ダックイン!」なんて誰ももう言ってないじゃんっ!

皆さんも「あっ・・・そういえばそんな必殺技あったよね」レベルだと思います。

連載当初は、「あひる」というタイトルにつなげていくような象徴的な必殺技として描かれていた「ダックイン」。

井上雄彦先生の「SLAMDUNK」で、桜木花道が「スラムダーンク!!!!」って叫びまくって、「絶賛”スラムダンク売出し中”」ばりに、「ダックイン」が連発されていました。

しかし、いつしか必殺技”3P無双”へとシフトし、自然消滅した必殺技「ダックイン」。

「自然消滅」かと思ってたけど、この論争に出くわし、実は不自然に消滅した必殺技だったことに気づく。

【2010年4月第1次論争】

www.rokyu.net

質問者 春迦さん
カテゴリ 個人-その他
投稿日時 2010/04/12 17:30
ポストでのダックインがどうにも上手くいきません。

ガードからパスが入る前にディフェンスに前に回り込まれてしまいます。
私自身の当たりの弱さもあるのですが、完璧に面を取り切れていないのも理由のひとつだと思うのです。

ダックイン、面取りの際に気をつけていることなど教えてください。
この質問は、回答期限が過ぎているため回答することができません。

回答者 アカツキさん
投稿日時 2010/04/12 17:58
ポストでダックインはプレー上、無理では?

ディフェンスのさらに下を潜って行くわけですから。

ポストプレーと言うのはドロップステップやターンからのプレーだったりするわけですよね。

ポストから外へ出てドライブを仕掛けるなら話しは別なんですが。

ポストからのダックインと言うのはポジション上(ボールを貰った位置的に)、無理があります。

ポストからはダックインではなく肩を入れて行くプレーをしてください。

仮にダックインが成功してもシュートに持って行けませんよ。

質問者 春迦さん
投稿日時
すみません、おっしゃっている意味が分かりません。

どうやら私が言うダックインとアカツキさんのおっしゃるダックインが違っているようです…。

回答者 おにーるさん
投稿日時 2010/04/12 18:57
春迦さんの言うダックインが良くわかりません

面の取り方はディナイしてくるディフェンスの前に足を入れお尻を相手の腿に乗せ膝を伸ばさせる様にしたりすれば相手は前に出て来れなくなります

質問者 春迦さん
投稿日時
アカツキさんの回答の後、少し今調べて来ました

漫画『あひるの空』で、上体を低くしてのドライブを「ダックイン」と呼んでいたようですが、本来ダックインというのはポストでディフェンスを背にして面をとる為の動きのことを言います。
おそらくアカツキさんがおっしゃっていたのは前者ですが、私が言っているのは後者です。

回答ありがとうございます、参考にさせていただきます。

回答者 アカツキさん
投稿日時 2010/04/12 21:39
バスケットボール用語集

INDEX 「た」

ダックイン(duck in)

ダックインとはペイントエリア内でインサイドプレイヤーがディフェンスの前に出て、シールするプレイのこと。ゴールに近いので、パスレシーブ後、効率よく得点できるプレイのこと。

調べまして引用致しました。しかし「本来」と言うのはいかがですか?

どちらも「本来」ですよね。どちらのものも正しく、間違いではない。

あまり色々と否定的にと言いますか、我を押し通すのもどうなんでしょう?

おそらく現役時代にそちらのみを教わったがために、最初に否定されたんでしょう。

どちらも「本来」でありどちらも「正しい」使い方です。

それとあひるの空は読んでいますが、私はそれ以前より知っていました。

失礼にもほどがありますよ。

質問者 春迦さん
投稿日時
お怒りのようですね、失礼しましたm(。_。)m

いつだったかJOMOでコーチをしてらっしゃった高木さんがあるウェブサイトで「ダックインとは通常〜」としてらっしゃったので、こちらが本来の意味だと思っていました、そうですねー確かに「通常」と「本来」とでは意味が異なりますからね。「通常」と「異常」が同時に発生し得る場合もある、ということでしょうか。

訂正してお詫び申し上げます(笑)
回答ありがとうございました。

回答者 on ドリブラーさん
投稿日時 2010/04/14 23:53
用語を調べてみたんですが

あひるの空でもあげられた体勢をひくくしてディフェンスをぬくのはダックインで英語は duck in だとおもいます

ポストでの動きはダッグインで英語でかくと

dug in だとおもいます

ダックインとダッグインで違う用語なんだとおもいます

あくまで考えです

ここまで説明して違ってたらごめんなさい(笑)

質問者 春迦さん
投稿日時
わざわざありがとうございます(笑)

ダックインで検索かけると、戦争用語でdug inがダックインとして使われているようなので、なにか関係があるのかな、とは思っていました。 ただ動きとdug inの意味があまり繋がらないかな…と。もちろん絶対違うとは言い切れませんが(笑)

とにかくありがとうございました。

回答者 ドリブラー!!さん
投稿日時 2010/04/15 00:09
↑↑いい仕事したぞ!
お返事する(質問者のみ)

質問者 春迦さん
投稿日時
同感です(笑)

回答者 社会人からガードさん
投稿日時 2010/04/15 01:54
ダックインとダッグインはドリブラーさんの言う通り全然別のプレーです。

内のチームの留学生に聞いたら馬鹿にされちゃいました。

留学生いわく、ダッグインはスキルとして定着してる見たいですが、ダックインはあまりスキルとしては浸透しておらず、ただ単にあひるが水面に潜り込むように見えるほどドライブを低くした時の例えのようです。

ドリブラーさん正確。

質問者 春迦さん
投稿日時
じゃあポストにおけるダックイン(=ダッグイン)のつづりはdug inで合ってるってことなんですかね?

確かに「低いドリブル=ダックイン」て表現は、あひるの空が出てくるまで全く聞いたことなかったです。ウェブや文献なんかにもないに等しかったですし、あってもそれはあひるの空の影響を受けてのものばかりで、てっきりあひるの空の作者が誤用して、それが広まってしまったんだと(笑)
まあ「あひるの空が出る以前から知っていた」とおっしゃる方がいらっしゃるので(真偽のほどは分かりませんが^^;)誤用ではないのでしょう。

なんていうか「ダックイン(≠ダッグイン)」って言葉を使うこと自体がなんかミーハーというかニワカっぽいなぁと思っていました(笑)

貴重な情報、ありがとうございました。

【2012年5月第2次論争】

d.hatena.ne.jp DD 2012/09/10 10:34
追記のような間違いを指摘していくとあひるの空は間違いだらけですよ

ああ 2012/09/18 02:47
ダックインはボクシングの基本技術の名称で体を前に倒すというところで一緒だからダックインと言う言葉を利用したのでは!?

AA 2012/10/19 15:01
あ さん
バスケットに同じ名称の用語がある以上そういう言葉の利用の仕方はダメだと思いますよ…
ブログ主さんの記事にもある通り誤解を招く結果になってますし

あひるの空の作者は井上雄彦さんのようにバスケット経験者でもなければ
取材や勉強もしないらしく間違った知識がかなり多いですね

あ2あ2 2012/11/04 03:23
あなたがたが言っているのは
ダッグインですよ
ダックインはドリブルの一種ですよ
(多分)

BB 2013/12/20 14:40
ダックイン(duck in)とは、頭を下げて進むこと。
ですって。

「ダックイン」と「ダッグイン」という用語が存在するというのです。

その2つの用語が勘違いされ、違う!違う!と論争勃発にまで発展してしまったのです。

ちなみに、あひるの空で使われたのは「ダック」。

実際のダックはヤベっぞ!

「ダックイン」
体を限界まで低くしてディフェンスを抜くワザ
アヒルが水にもぐり、顔を出すまでの動作に似ていることからこう呼ばれます
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「ダックイン」という技は、僕も、あひるの空で初めて聞いたバスケ用語でした。

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このシーンを初めて見たとき、まだ”スラムダンクバイブル派”だったので、「なんだよ、宮城の方がもっとすげぇぞ」と思っていました。

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これもダックインです。

実際にはどんなプレーなの??

皆さんの疑問を解決すべく、あひろては、ドンピシャ動画を探す旅に出ました。

うーん、、、、なかなか見つかりませぬ。

見つからないと筆が進まない。

ドリブルの花形的プレーはやっぱりクロスオーバーだったり、トリックプレーだったりで、低く鋭いドリブルなんてピックアップしている動画はそうないんです。

そんなこんなで・・・かれこれ1ヶ月が経ち、、、

そして、遂に!

見つかりましたっ!早速↓

1:30~がまさに「ダックイン」

https://youtu.be/vz6GSj6BLII?t=1m30syoutu.be

す、鋭でぇ!!!!

誰がどう見ても、「ドリブル低っ!」って思うこのプレー。

コレが「ダックイン」です。

ダックインの使い手は誰かというと、、、

ボイキンス!!

アール・ボイキンスことアール・アントワン・ボイキンスはアメリカ合衆国の元バスケットボール選手。オハイオ州クリーブランド出身。ポジションはポイントガード。165cm、60kg。NBA史上でマグシー・ボーグスに次いで2番目に低い選手であった。
アール・ボイキンス - Wikipedia

ドリブルで相手を抜く基本として教え込まれるのは、低くて、鋭いドリブルです。

しかし、これほどまでに低く鋭いドリブルは、卓越したボールハンドリングがあってこそ。

ダックインは、実はすごく難しい技術なんです。

混同する「ダッグイン」とは

そして、もう1つ気になる「ダッグイン」。

【dug in】翻訳すると「こづく、つつく」

〔+目的語+in+名〕〈人の〉〔体の一部を〕(ひじで)こづく,つつく 《★体の部分を表わす名詞の前に the を用いる》

The man dug me in the ribs. その男は私のわき腹を(ひじで)突いた 《★冗談をわからせる時のしぐさ》

ejje.weblio.jp

日本のコート上では「面を取る」と使われることの方が多いと思います。

僕もそう使っていました。

しかし、社会人バスケを初めてから、普通に「ダッグイン」って使っている人がいて、あっ公用語なんだということが分かりました。

どういうプレーかというと、スラムダンクでいう赤木や河田の弟がゴール前でやっていたあのゴール前でのプレーといえば分かりやすいでしょう。

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インサイドにいるオフェンスプレーヤーがディフェンダーの前に立ち背中で相手を押さえ込むプレーの事です。 アルバム

【dug in】は、肘でこづくいてような面取り、肘でこづくような入り方から来てる言葉なんだろうな。

「ダックイン」はバスケ用語?

第2次「ダックイン」論争で、「”ダックイン”はバスケ用語ではない」と断言されておりましたが、ホントのところはどうなんでしょうか?

ボクシング用語では、防御技術の一つとして、「ダッキング」だったり、「ダックイン」という言葉は実際に使うらしい。

ドラゴンフィッシュブローの打ち方

①相手の右サイド(自分からすると左)にダックインします ※腰を落としながらステップイン

②相手の右サイド(レバー側)に大きく密着し視線を誘導します

③ダックインと同時に身体を外側に捻り、相手からの攻撃を防ぐ壁をつくると共にタメを作ります

④つくったタメを利用し、相手のレバーを叩きます

⑤相手の右サイドに密着しながらレバーを叩く事で極端に視野を誘導することが出来ます

⑥レバーを叩き、視野を誘導したところで右ロングフックを外角から放ちます ※相手は視線をレバー側に引っ張られているので右サイドからの攻撃が極端に見づらくなります hand-to-hand-combat.hatenablog.com

ほら、普通に使ってる。

では、バスケではどうかというと、論争でも言われていたように「ダックイン」はバスケ用語として使われることはほとんどありません。

使っていたらちょっと恥ずかしいレベルの漫画用語だと思います。

間違ってないんだけど、使っちゃうのそれ?って感じ。

レジで2千円札を使った時の微妙な空気感なります。

ミニバスとか、小学生の放課後バスケだったら、分かりやすいし伝わりやすいから、むしろ自分が小学生だったら「俺のダックインを見ろっ!」なんて言いながら1on1していたハズです。

でも通常、バスケでよく使うのは、「カットイン」だったり、「ペネトレイト」「ドライブイン」という用語。

こっちの方が「あっ、こいつバスケ知ってるな」と思わせることができます。

「ダックイン」論争閉廷っ!

論争にまで発展してしまった「ダックイン」だけど、実際はプレーヤーにとっては用語なんてどうでもいいんだ。

これが、プレーヤーの本音です。

日向武史先生も、願わくば、「自分がバスケ用語を作ってやる!」という思いで、「ダックイン」を入れてみたという”チャレンジ”だったんだと思います。

でも、思いのほかそんな抗議がたくさん寄せられたんではないかと思います。

だから、不自然に「ダックイン」がパッタリと使われなくなったんではないか。

そう思います。

Bリーグが開幕して、日本にもっとバスケが浸透してくれば、もっともっとガラパゴス化したバスケ用語が出てくると思う。

逆に言えば、「バスケ用語のガラパゴス化」が進んだら、日本にバスケが根付いて来た証拠だといえるんじゃないでしょうか。

そんな締めくくりで、これにて閉廷。